2009年8月7日金曜日

イベリア半島の言葉の歴史

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イベリア半島の言葉の歴史について簡単にまとめてみます。

その昔イベリア文字にイベリア語
         ↓
紀元前3世紀後半ローマがイベリア半島に進出
ラテン文字にラテン語を伝える
         ↓
その後イベリア半島内でいくつかの言語に分かれる
<10世紀頃の言葉の分布>
中部:カスティーリャ語
西側:ガリシア・ポルトガル語、アストゥリアス・レオン語
東側:ナバラ・アラゴン語、カタルーニャ語
         ↓
*ここからはポルトガル語について*
イベリア半島北西部ガリシア地方、ポルトガル北部ミーニョ地方で話されていたガリシア・ポルトガル語
12世紀ポルトガルが政治的に独立を果たすと、ガリシア語とポルトガル語に2分。でもこの時点ではポルトガル語ではなく、あくまでもそれに発展する変種の言語で、それは地域を南下してモサラベ語と接触することでガリシア語とは異なる特徴を持つようになる。1255年にポルトガル王国の首都がリスボンへ。ディニス王(1279-1325)の時代には公用語として使用されるように。そして1288年にはリスボンに大学が創設、1297年にはスペインとの国境も画定されるなどして、徐々に「ポルトガル語」が国の言葉として輪郭がはっきりとしてくる。


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