2009年10月12日月曜日

サウダージ


サウダージ、ブラジル音楽を嗜んでいる人には身近な語彙になっているように思われるポルトガル語の単語。特にボサノバを聴いている人たちにだろうか。この言葉の定義を良く知らずにいたのでメモしておこう。

この単語はポルトガル語、そしてスペインガリシア語に特有のものらしい。郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持ち、その言葉が用いられる地域の人、情景、環境などと密接なので翻訳の難しい言葉だ。ポルトガルのファド、ブラジルのボサノバ、アンゴラ音楽の歌詞に頻出の言葉で、どのような曲調で歌われるかにより充てる意味が変わりますね。ノスタルジーの一言でも表せず、過去への郷愁、願っても叶わぬ思い、憧れなど様々な人の思いを含む複雑な言葉。

注意深く意味を汲み取りたい言葉の1つですね。

ちなみにスペインガリシア語では「サゥダーデ」、ポルトガル語では「サゥダーデゥ」、ブラジルポルトガル語では「サゥダーディ」と地域により発音が異なる。やっぱり一番身近なのは「サゥダーディ」⇒「サウダージ」のブラジルのものだろうか。